Touchegg周りを調べていてわかったことのメモ
toucheggがなんなのか調べるうちにいろいろとわかった(はず)なのでメモっておく(かなり個人的な解釈)。
- Xorg - linuxカーネルでよく使われているGUI実装のためのオープンソース
- Xorg Server - Xorgのリファレンス実装。Xorgを扱うためのいわゆるSDKのようなもの(?)
- evdev - Xorgなどで採用されているOSのカーネルとinputデバイスとの橋渡しをするためのドライバ
- Synaptics - Touchpadなどの開発を行っている企業の名前で、ここではそれらのドライバにあたる。
- Touchegg - Synapticsのラッパーのようなもの。マルチタッチについての設定が容易にできる。ただ開発が2011年で停止しており、いくつかバグもある。
- Ginn - Toucheggと同様Synapticsのラッパーのようなもの。こちらも2010年あたりで開発が停止してるっぽい。ただUbuntu12.10の時点でUbuntuWikiにGinnのことが書かれておりこちらのほうが安定しているのかもしれない。
基本的にはToucheggかGinnを使ってマルチタッチに関する設定をすることになる(僕はToucheggを使った)。ただこれらはあくまでラッパーだからSynapticsの設定ファイルを直接弄ってもマルチタッチの設定はできる。個人的にはGinnのドキュメントが圧倒的に少ないことと書きやすさ的な観点からToucheggのほうがおすすめ。Ginnは細かく設定できる分複雑な印象。
Synapticsをいじる場合
Ubuntuの場合/usr/share/X11/xorg.conf.d,/etc/X11/xorg.conf.d以下に設定ファイルを入れる。ディストリビューションによってこの場所はことなる(Ubuntu10.04なら/usr/share -> /usr/libとなる)。
/etc/X11/xorg.conf.d以下にはevdevやsynapticsの設定ファイルが入っており、一般的にファイル名の先頭には2桁以上の数字を入れる。数字の若い順から設定ファイルが読み込まれ、早く読み込まれたものが優先される(らしい)。なのでUbuntu13.04の場合はevdev周りの設定ファイルの番号が一番若い。
/usr/X11/xorg.conf.d以下には自分の設定ファイルを入れる。toucheggなどを使わない時はここに設定ファイルを書く。他のサイトでよく50-magic-trackpad.confとか60-magic-trackpad.confとか別々で「!?」ってなったけど読み込まれる順番に関係するだけで深い意味や違いはないので注意。別に/etc以下においてもいい。
設定の書き方はググるか以下のコマンドでドキュメントを見る。
$ man synaptics
Toucheggをいじる場合
Toucheggの設定は.config/touchegg/touchegg.confに書く。Toucheggを起動したときに存在しない場合は自動でおすすめ設定()で作成される。
$ sudo apt-get install touchegg # apt-getでインストール $ touchegg # これで起動
公式ホームページのドキュメントではわざわざソースコードからコンパイルしているがapt-getで入れて問題なかったのでこちらを推奨。
起動していないとマルチタッチは反映されないので注意(これに気づかずにハマった)
一応GUIから設定する方法もメモ。 ここからソースコードをダウンロードしてビルドしてやる。make installは不要なので注意
$ git clone https://github.com/Raffarti/Touchegg-gce.git $ cd touchegg-gce $ qmake $ make # make installはいらない
これでディレクトリ内に生成されるtouchegg-gceを起動すればいい。
Ginnをいじる場合
Toucheggとほぼ同じ。ただ設定ファイルが確か/usr以下に作られてた気がする。少し弄ったけどもう忘れた。特筆スべきことはない気がする。